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  • 2025.12.03

    資金繰りがうまくいく会社・うまくいかない会社の違い ~数字が「見える会社」と「見えない会社」の決定的差とは~

    法人・個人事業主向け資金繰り・融資

    資金繰りは、会社経営の中でも最も重要なテーマの一つです。黒字倒産という言葉があるように、「利益が出ているはずなのにお金が足りない」という状況は、どの企業にも起こり得ます。

    資金繰りが安定している会社と、いつも資金ショート寸前で慌てている会社。この2つの違いはどこにあるのでしょうか。実は、単に売上や利益の問題ではなく、「お金の流れを把握する仕組みがあるかどうか」という、もっと根本的な部分に理由があります。

    本記事では、経理BPOや経理改善支援の現場から見える、資金繰りがうまくいく会社・苦しくなる会社の違いを具体例とともにわかりやすく解説します。

    資金繰りが安定している会社はここが違う

    資金繰りがうまくいく会社には、ほぼ共通した特徴があります。それは「将来のお金の動きを事前に把握していること」です。逆に、資金繰りが苦しくなる会社の多くは、過去の数字だけを見て経営判断をしがちです。

    ① 資金繰り表が“常に更新されている”

    資金繰りが安定している会社は、月次ではなく週次、企業によっては毎日資金繰り表を確認しています。将来の入金・出金を把握しているため、資金ショートの芽を早期に発見できます。 

    【良い例】

    ●入金予定が売掛金データと紐づいている

    ●大きな支払日が事前に共有されている

    ●借入返済スケジュールが資金繰り表に反映されている

    一方、資金繰り表を作っていない会社、あるいは「作ってはいるものの更新されていない会社」は、気づいたときには資金不足に陥るケースが多いのが実情です。

    ② 月次決算が早く、数字がタイムリーに把握できる

    資金繰りの悪化は突然起きるわけではありません。多くの場合、売上減少や原価増加などの兆候が月次に現れます。しかし、月次決算が締まるのが遅い会社では、その兆候に気づくのが1〜2か月遅れになってしまいます。

    【資金繰りが悪い会社の特徴】

    ●月次決算が締まるのが翌月末〜翌々月

    ●売上や利益の実態がリアルタイムで把握できていない

    ●数字を“振り返るだけ”で、意思決定に使えていない

    資金繰りが安定している会社は、経理の仕組みそのものが整っているため、数字を使った経営判断が圧倒的に早いのです。

    ③ 売掛金・買掛金の管理が徹底されている

    資金繰り悪化の原因として最も多いのが「入金遅延」です。売上は計上されていても、入金が遅れれば会社のお金は不足します。

    【管理が甘いケース】

    ●入金予定日が把握できていない

    ●請求漏れがある

    ●支払条件が取引先によってバラバラ

    売掛金管理は、単に請求書を発行するだけでは不十分です。資金繰りを安定させる企業は、入金管理のフローが整っており、回収漏れ・遅延のチェックが仕組みとして機能しています。

    ④ 支払スケジュールが可視化されている

    資金繰りが悪い会社に共通する特徴が、「支払いの全体像が見えていない」ことです。

    【よくある危険な状況】

    ●税金・社会保険料の支払月を把握していない

    ●固定費と変動費の内訳が不明確

    ●突発的な支払いにより資金ショートする

    資金繰りが強い会社は、年間の資金計画や支払スケジュールを一目で把握できるようにしており、先手の資金調達が可能になります。

    ⑤ 社長が「BS(貸借対照表)」を理解している

    資金繰りの良し悪しは、PL(損益計算書)よりもBSに表れます。資金繰りが弱い会社ほど、PLの売上や利益に意識が偏りがちで、負債の返済スケジュールや資金残高に目が届いていません。

    資金繰りが良い会社の社長は…

    ●借入金の返済がキャッシュに与える影響を理解している

    ●棚卸資産・売掛金の増減に敏感

    ●投資回収の視点で設備投資を判断している

    BSを読める社長は、資金が減る理由・増える理由を把握しているため、判断が安定し、資金繰りが安定しやすい傾向があります。

    資金繰りが悪化する会社に共通する“3つの落とし穴”

    現場で多くの企業を支援する中で、資金繰りに苦しむ会社には明確な共通点が見えてきます。

    ① 数字が後追いになっている

    決算書や月次試算表が出来上がった時には、すでに資金繰りが悪化している。これは典型的な「後追い経営」のサインです。

    ② 支払管理が属人化している

    経理担当者が突然休職・退職すると、振込・請求・入金管理が一気に混乱するケースが多いです。仕組み化されていない会社ほど脆弱です。

    ③ 社長が経理にアクセスできていない

    紙中心・担当者任せの経理体制では、経営者がリアルタイムに数字を把握できず、意思決定が遅れがちです。

    経理BPOを活用すると資金繰りが安定する理由

    資金繰りは「売上」よりも「仕組み」に左右されます。そこで効果を発揮するのが経理BPO(アウトソーシング)です。

    ●資金繰り表・月次決算を仕組み化できる

    ●売掛・買掛・経費のルールが統一され、漏れがなくなる

    ●社長がリアルタイムで数字を見られる環境が整う

    ●異常値を毎月チェックし、トラブルの初期段階で対応できる

    「数字が見える」ことで、経営の判断スピードが上がり、資金に余裕が生まれ、攻めの投資ができるようになります。

    資金繰り改善・経理体制の整備ならファーストパートナーズ会計事務所へ

    資金繰りは社長の不安の中でも上位に挙がるテーマです。正しい仕組みを整えることで、資金繰りは誰でも改善できます。

    ●資金繰り表がなく、毎月の資金が不安

    ●月次決算が遅く、数字が見えない

    ●売掛金の回収遅れや請求漏れがある

    ●経理が属人化していてリスクが高い

    こうした悩みは、専門家とともに仕組みを作ることで解消できます。

    ファーストパートナーズ会計事務所では、経理BPO・クラウド会計導入・マネジメント改善支援を通じて、企業の資金繰り安定と経営力強化をサポートしています。

    資金繰りを整え、成長に向けて一歩踏み出したい
    ──そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。